eramaker2 ガイドライン

eramaker2とは

サークル獏が、吉里吉里2を利用して作成したフリー・オープンソースである調教SLGのテンプレートです。
調教SLGを比較的簡単に作成することができます。
吉里吉里の作者W.Dee氏をはじめ、開発に携わった方々に感謝します。
また、eramaker1の開発を手伝ってくださった方、eramaker1で面白い調教SLGを作ってくださった沢山のユーザーの方にも感謝いたします。

eramaker2の特徴

たとえばCG集を作っていたCG作家さんが調教SLGを、声優さんがボイスのみの調教SLGを、同人小説屋さんがテキストオンリー調教SLGを、手軽に作ることが出来ます。もちろん全部入りの本格調教SLGを作ることも、キャラデータのみのシンプルな調教SLGをサッと作ることも可能ですし、eramaker1のときのようにユーザー間で複雑に発展させることも可能です。作ったゲームは有償・無償、商業・同人などを問わずほぼ自由に配布できます。

eramaker2の構造

吉里吉里の実行ファイルとDLL、dataフォルダ、(xp3ファイル、ヘルプファイル)から成ります。
(1)吉里吉里の実行ファイルとDLL
http://kikyou.info/様から無料でダウンロードできます。 これはサークル獏の作ったものではないので、再配布に際しては改めて上記サイトからダウンロードしてください。 なお、この部分については吉里吉里のlicence.txtにある「吉里吉里独自のライセンス」に従います。 ゲームを作って再配布される方も、この部分については「吉里吉里独自のライセンス」に従うことを強くお勧めします。非常に自由度が高いライセンスです。
(2)dataフォルダ
調教SLGのテンプレートが入っている部分です。絵、テキスト、音、BGM、データ、プログラムなど様々なデータを入れていく中核部分でもあります。なおsystemフォルダの中身は吉里吉里に付属していたものをサークル獏が一部改変したものですが、これは吉里吉里作者様により改変と二次配布が認められたデータです。
(3)xp3ファイル
自分の作った絵やデータなどを再配布されたくないときは、xp3ファイルとして再配布しましょう。xp3ファイルは吉里吉里付属のツールで作れる、複数のデータを1つにまとめたファイルです。eramaker2で作られたソフトに含まれるxp3ファイルは、「このデータは改変・再配布禁止です」というメッセージを持つものと解釈してください。
(4)ヘルプファイル
ゲームのプレイ方法やライセンスについて書かれた文書、またそれに付随する画像などのファイルです。他人の書くものとある程度似通う・一致することは避けられませんが、サポート先を自分にすることだけは忘れないようにしましょう。

eramaker2を使うには

まず吉里吉里の実行ファイルとDLLをダウンロードします。そしてeramaker2の好きなテンプレートをダウンロードし、テンプレートを自由に改変したらヘルプファイルに自分の名前(ハンドルネーム)と連絡先を書いて好きなところで再配布しましょう。自分のホームページでも、コミケなどの即売会でも、適当なアップローダでも、ダウンロード販売サイトでもかまいません。サークル獏への連絡も必要ありません。もう少し詳しい過程については今後別ページにて追記します。

トラブルを避けるために

  • 他人に再配布されたくないデータは、xp3ファイルにまとめて配布しましょう。
  • BGMデータや背景データなど、eramaker2と関係ないフリー素材を使うときはxp3ファイル化しましょう。dataフォルダに入れると、改変・再配布自由だと思われてしまいます
  • 誰が作っているのか、連絡先がどこかは可能な限り書きましょう。名前はハンドルネーム、連絡先はフリーアドレスや匿名掲示板でもかまいません。
  • 「eramaker2用の絵を描いてくれませんか?」といった要望をCG作家さんなどにしないようにしましょう。依頼するなら、しかるべき報酬と依頼文を用意すべきです。逆に「このデータはeramaker2で好きに使ってかまいません」といったCG作家さんが出てくるぶんには大歓迎です。
  • 有償でゲームを配布することは全く問題ありませんが、やはりその場合は自分独自の部分が20%くらいはあることが望ましいでしょう。
    (※一枚絵を5枚くらい入れる、顔CGを20枚くらい入れる、テキストを200KBくらい書く、フルボイスで声を吹き込む、10曲くらい音楽を入れる、複雑な調教システムを独自に完成させる、など)
  • FAQ

    Q:eramaker2は「調教SLGのテンプレート」というのはどういう意味ですか。
    A:eramaker2の実行ファイルは吉里吉里の実行ファイルそのものであり、サークル獏が独自に作った部分は吉里吉里で動くスクリプトに過ぎません。dataフォルダを見れば分かるとおり完全に公開されており、自由に作り替えることができます。そのため「ツール」ではなく「テンプレート」という表現を使っています。
    Q:まっさらな、必要最低限のものしか入っていないテンプレートはありませんか。
    A:データを削りすぎるとかえって分かりづらくなる危険性があることなどから、現状ではある程度キャラやコマンドのデータが入っているテンプレートしかありません。
    Q:dataフォルダにあるデータはすべて改変・再配布可能と考えてよいのですか?
    A:基本的にはそのように考えてよいですが、そのソフトのヘルプに「dataフォルダの中身は改変・再配布可能です」といった文言があることを確認しましょう。またeramaker2でゲームを作る方は、dataフォルダに改変・再配布されると困るデータを入れないようくれぐれも注意して下さい。
    サークル獏 佐藤敏
    2009年3月13日